2017.3.7
学生時代を振り返る#8-その大切さに気付けなかった愚か者-
きっと、僕の知人は、僕が精神を病んで大学院を辞めたことはあまり知らないと思っている。
その原因が何かも、きっと知らないかも知れない。彼女と別れたから、というもの半分正解ではあるが、本質的な理由ではない。あくまでも、それは「決定的なトリガー」であっただけだ。
そもそも、僕がそうなったことすら、あるいは、何故そうなったのかすら、知る必要もないと思われていると思っている。
それだけ、僕が大学時代に築き上げてきたものというのは儚いものであったし、皆にとって僕なんて、どうでもいい存在である自覚なんて、さすがにある。それぐらいには、ひどい大学生活を送ってきたものだ。
しかし、そんな自分の態度が、今になって自分の首を締めることになるなんて知っていたら、過去の自分は、自分の行いを変えただろうか。
そう、僕が大学院を辞めた最も大きな理由は、「僕の味方が、誰もいないことに気づいてしまったから」に他ならないのだ。
・・・・・・ということでですね。僕の人生の中で多分一番濃厚で、血まみれの古傷を自ら抉りに行くわけでございますが。
ただ、今回は鬱病時代の振り返りではなく、それを引き起こした決定的なトリガーである「人間関係」のうち、さらに「サークルの同期」の存在に話を絞って振り返ろうかと。
実はちょっと前に深夜のテンションでtwitterで同期を何人かフォローしてしまってるので、あまりこの話を書くのは気が進まないのですが、それでも僕の中でかなり大きな後悔として残っている話でもあるので、その思いを書き連ねてみようかなと。
僕は、大学時代のサークルの同期とは、実は全然仲良くない。
別に喧嘩してるとかではなく、互いに無関心な状態がずっと続いている・・・・・・と言うべきか。そして同時に、そんな異端な存在である僕は、あの学年の腫れ物であった。ずっと。
それを本来、なんとかしなくてはいけなかったのだが、なんとかできる時期なんて過ぎてしまっており、気づいた時にはもう、遅かった。
それでも特に困ることはなかったし、今更どうしようもなかったから放置していた。それを見かねたのかどうかは分からないが、そんな僕に興味を示してくれる人も数少ないがいた。今思えば、とてもすごいことだと僕は思っている。僕もいつか、真似できたらなあと、今では思っていたりするくらいだ。
こんなことを書いているぐらいだから、その事実は今でも尾を引いている。
学年の集まりなんかがあっても、僕は基本的に参加しないことにしている。別に、嫌いだからではない。
僕と学年の溝は深く、きっと顔を合わせても特に話すことがないし、お互いに気まずくなることが容易に想像できるからである。
向こうとしても、僕のことなんか興味もないだろう。楽しい仲間たちの幸せな時間を、わざわざ僕が壊しに行くこともあるまい。
それに、僕自身も、彼らの仲間ではないことを、自分が一番知っているのだ。彼らが僕のことを知らないのと同様に、僕も彼らのことが、全く分からないのだ。
では、なぜ、僕が腫れ物になってしまったか。
要因は、いくつもあった。
まず第一に
僕自身が入学当初コミュ障をこじらせていたことが挙げられます。
高校までは、周囲の子たちが積極的に絡んできてくれたので、僕自身そんなに困ることはなかったし、中学から高校に上がる際もいろいろ引き継いできた縁もありましたね。主に、塾のつながりとか、部活のつながりとかね。
でも、大学に入るとそれが一切なくなってしまった。一から作るしかなかった。でも、僕にはそんな優れたコミュニケーション能力がまだなかった。今だったら、もーちょっと上手く、やれたのにな。
もちろん、ガチガチのコミュ障ではなくなってはいた。だから、学部の方では一応、無難に付き合える友達も作ることができた。
しかし、オケの方では上手くやれなかった。
その大きな要因が
「生きている世界」のギャップの大きさだった。
知っての通り、僕はクッソ激烈に下品な人間である。(笑)
男相手だと下ネタでしか会話できないような男であった。高校時代はもう完全にイってしまっていた気がする(笑)
しかし、なんとなく、それが通じなさそうな雰囲気は察していた。
まぁ、自分では横国なんてFラン大学だと思っているけど、それでも一応は国立大学だ。優等生気質な子も集まるだろう。なんとなく、こいつらとは馬が合わなさそうだ・・・・・・と思っていた。
他にギャップを感じたところは、やはり「言語圏」の差だ。
僕は関西人であるが、他の子はみんな関東の子だ。まぁ、九州の子とかいたが、関西圏と呼べる地域に生息していたのは、同期では僕だけだ。
別に、よく言われる「関東人はノリが悪いwww」とかそーいう話ではない。もっと単純な差なのだ。
具体的に言うと
「バカ」って言われるとすげームカつくのだ(笑)
関東圏と関西圏の大きな違いとして挙げられるのが「バカ」と「アホ」の意味が完全に逆転していることだと思うのです。
当時の自分がそれを理屈として理解できていたのかは定かではありませんが、何かの話で「バカでしょwwww」と言われた瞬間に僕の顔は引きつり
「あっこの子無理だ・・・・・・」ってなったのは、今でも覚えています。内容は忘れたんですけど()
僕は今では関西弁を話さなくなってしまったので、別に今更バカとか言われても何も感じないんですけど、当時はめちゃくちゃムカついたのを覚えています。そんな些細なことで人間関係を切っていったわけですよ自分は。愚かにも程がありますってもんですね。(笑)
他にも要因があった。俺様系のナルシストっぽいヤツは、基本的に僕が受け付けなかったのだ(笑)
まぁ、口はアレですけど
基本的にろんぐさんは中性的な価値観の男性と好んで付き合う傾向が強いので、どうしても受け付けないんですよね。今でも別に苦手意識ってほどじゃないですけど、この人と友達に果たしてなれるのか!?という不安を抱えながら仲良くなろうとする傾向はあります。
別に中性的ってのはカマっぽいとかそーいう意味じゃなくて、もうちょっと柔らかいというか・・・・・・まぁ、察してください(笑)
そういう子がうちの同期にも複数人居まして、なんとなく距離を置いてしまったのだ。挙げ句の果てには受け付けないから嫌いとか言い始めたのを覚えている。
人を見た目で判断する悪い癖が、当時の僕にはあったのだ。それをやめようと思ったのは
ずっと後のことだった。
もちろん、それを改善するのにもだいぶ時間がかかってしまったんだけどな。
他にも、なんか明らかに僕に対する態度が冷たいヤツもいた。
僕も、別に何の努力もしていないわけではなかった。最初は積極的に話しかけたのだ。
確か、新歓かなにかで一緒に飯を食いに行った時かね。僕は何かメニューに面白いことが書いてあって、これ面白いねみたいなことを言った記憶がある。
その時、話しかけた同期は無視同然の相槌しかしなかった。まぁ、その時は「笑いのツボを外していたんだろうな...」と思った。
でも、その後先輩が同じことを言うと、彼は楽しそうにするのだ。その時僕は思ったんだ。
同期と先輩であからさまに態度変えるヤツがあるか・・・・・・!?!?と。
その時、一瞬で僕は、彼のことが嫌いになった。(笑)
似たようなこともあったね。他の人だけど、珍しい機会だからと、話しかけてみても無愛想にしかしてもらえず。確か合宿の時だっけな。なかなか話す機会がなかったから、僕は仲良くなろうと、したんだけど。
ま、僕の話し方や話題選びも良くなかったのかも知れない。でも、きっと興味なかったんだろうな。仲良くなりたいと思っていたのは、僕だけだったらしい。
そんな経験も、あったんだよな。今思い返すと、ちょっと傷ついちゃうけど。僕も彼らの何かしらのフィルターに、引っかかっていたのだろうかね。ま、今では知る由もないけど。
そして、自分の最たる弱点だったのは
女性に対する接し方が全くわからなかったことに尽きません(笑)
まぁ、もう完全に内輪の話になるんですけど、僕が同期の中でも、特に同じパートの同期と円滑なコミュニケーションを図れなかった最たる要因がコレです。
今、1年生の時からやり直せたら同じ過ちはしないんでしょうけど、当時はほんとに女性に対するコミュ障っぷりは半端なかったですね。
いや、何故って・・・・・・
下ネタしか話せない男が女性の前で何話せるんだ???って話ですよ()
まぁ・・・・・・話は前後しちゃいますけど、彼女たちにはほんとに謝罪の気持ちしか感じてないです。きっと、すごくやりづらかっただろうなって思うのです。たくさん迷惑もかけてきた。
それでも笑って話しかけてくれて僕は嬉しかったし、どうしてっていう気持ちも強かった。尊敬の念すら抱いていた。そんな謝罪と感謝の気持ちを伝える場も得る機会はなく、こんなところに書き連ねる他ないのであるが・・・・・・。
でも、僕にはどうすることもできなかったな。
まぁ一人には未だにtwitterブロックされてるしな(笑)(笑)(笑)
・・・・・・まぁ、ちょっとした事件がありましてね。それはこれとは全く関係ないんですけど(笑)
あっ、実は今使ってるアカウント、最初期にオフ用として使ってた時期がありましてね。その名残が多少あるんですよね。
まぁそんな要因が重なりまくって、僕は同期に殆ど友達を作らなかった。一人だけ仲良くなった子いるんですけどね。奇跡的にこういったフィルターに引っかからなかったのが一人だけだったっていうね()
・・・・・・当時は、真面目ちゃんの集まりだった自分の学年が嫌いだった。自分とは住んでる世界が違うからね。
別に僕自身は
オケが好きで入ってきたわけでもないし、1年経ったら辞めるかもなぁとか思ってたぐらいだし、気に留めていなかった。彼女ができたら辞めるし、できなかったら1個下を狙えば良い、そう当時は考えていたし、それしか頭になかったのだ(笑)(笑)(笑)
そうして溝を作ったまま、1年、2年と経ち、いつしかその溝は知らずのうちに、修復できないものになっていた。
僕自身のコミュニケーション能力は、まぁ見ての通り、人並みにはなった。それでも、中途半端に顔を見知っているせいで、今更馴れ馴れしく話しかけるのも憚られる。きっと、お互いにそうなのだろう。
そういう気まずい距離感が、僕と同期達の距離だった。
互いに何も知らなすぎて、一方で、中途半端に知ってしまったせいで、話すことがないのだ。勇気云々以前に、会話がないのだ。少なくとも、僕はそうだ。
それでも、特に困らないからと、放置し続けてきた。深まってしまった溝を埋めるには、途方もないエネルギーが、互いに必要であるからな。
それに、僕自身も、腫れ物扱いされていることなんて察していた。別に、練習だけは数倍やっていたので辞めればいいのにとまでは思われてはいないだろうが、それでも人間的には、あまり好かれてはいなかっただろう。仲良くなる努力も、知ってもらう努力も、何も僕はしてこなかったのだからな。当然の結果ではある。
そう。僕は人の繋がりを大事にする努力を怠ってきていたのだ。
その結果、ゴミみたいな無人研究室に放り込まれ、彼女とも離れ、数少ない友人とも物理的な距離が離れ、そして自分が「最も悩んでいること」を吐露できる場を作ることができなくなって。そうして僕は心を病んでいった。
もし、僕がみんなと仲がよかったら。そして他に、自分の所属するオケ以外にパイプがたくさんあったのなら。僕はもしかしたら、孤独に陥ることもなかったし、鬱病に陥ることもなかったのかも知れない。
・・・・・・僕と彼女が別れた本当の理由は、実は隠しているつもりではある。僕の最後の恩返しのつもりであるからな。彼女の幸せな未来を僕がわざわざ壊すこともなかろう。
でも、仮に僕の心情を全て吐露したところで、僕の味方となって、僕を励ましてくれる人は果たしているだろうか?って考えたことがある。
・・・・・・僕は、あのオケにとって腫れ物のような存在だった。
きっと、みんな口を揃えて、彼女に向かってこう言っていたんだろう。「あんな人と別れて正解だよ」と。
被害妄想かも知れないが、きっとそういう扱いをされているのだろうとは知っている。それはいいんだ。僕に味方がいないことなんて、最初から知っているし、僕がみんなと仲良くしていかなかったことが、一番悪いのだ。
別に、人の気も知らないでとか、そんなことは、多少思っていても、言うような真似はできない。自分を誤解させたまま放置していたのは自分自身でもあるしな。皆の中では、僕はクッソ軽くて性欲でしか動かない男でも、いいんだ。きっと半分は事実なんだろうしな。
でも、やっぱりそれがとても寂しかった。ただでさえ日々が孤独で辛いというのに、僕は助けを求められる存在を作っていなかった。
だから僕はあんな風に精神を病んでいってしまった。僕は心がおかしくなってしまった。涙が止まらなくなってしまった。
僕には味方がいなかった。同期だってそうだし、そこから本来つながるはずだった後輩たちからもきっと、腫れ物扱いをされている。腫れ物が泣いていようが知ったことではないし、誰も助けてくれるイメージが湧いてこなかった。
ま、恋人関係の解消に関しても、そもそもの原因は結局僕自身に跳ね返ってくる話であるし、別に味方が云々って話では本来ないんだけどね。全部テメーが悪いのだ。テメーが彼女を幸せにしないから悪いのだ。恋人を、命を賭してまで幸せにしようという覚悟がない男はゴミである。そんなことにも気づかず、ただ突っ立っているだけで幸せを享受できるとマヌケなことを考えていたテメーが悪いのだ。テメーが彼女を苦しめたのだ、とな。
今はその理由をしっかりと受け止めてはいるから気にしていない。こんな人と別れて彼女は正解だったと自分では思っているよ(笑)
それでも当時は辛かったんだ、って話をしたくてだな。そーいう意味で、言っているのだ。少なくとも、「今は」自分のことを棚に上げて泣き言を言うような、情けない男ではないつもりである。
・・・・・・あの「辛かった日々」が何故起きてしまったのか。その最たる要因は、やっぱり同期と仲良くする努力を怠っていたからだと僕は感じている。最も身近であったはずなのに、最も遠くなってしまった存在だ。
こうやって、精神を病んで、頭がおかしくなってから初めて「友達という存在の大切さ」を知ったのだ。私は。
今更こんなことを言っても、後の祭りだ。でも、やはり後悔は書き連ねたい。
僕はみんなと仲良くする努力をすれば良かった。もっと僕が年相応の成長ができていたら良かった。
チャンスはいくらでもあった気がする。与えられたチャンスをちゃんと手にすれば良かった。
・・・・・・気を使ってくれた人も、たくさんいることを知っている。
そんな人達の気持ちも汲み取らず、僕は自分勝手に生きてきた。
そんなだから、誰も僕の味方になってくれないのだ。嫌われても当然だし、もう知るかって思われてても仕方がないね。
まぁ・・・・・・。もうこれは仕方がないものとして、僕は受け入れているんだけれど。
この失敗を次のステージで活かして、つながりを大切にできるように、なるべく心がけていくことだ。多少の失敗も、笑って許せるような度量も備えたつもりだ。自分も、受け入れてもらっているのだから。それを、忘れてはいけないのだ。
それでも、声を大にして言う機会はもうないし、すごく恥ずかしいことだから将来言うこともないんだろうけど。
でも、オケの同期達には、腫れ物としてとてもとても迷惑をかけてきたと思っている。僕の存在が何度邪魔になったことか分からないしな。
言葉にちゃんと言い表せないんだけど、謝りたいという感情はずっと渦巻いている。
くっだらないことで距離を置いてさ。そんなことしなくて済む程度に成長してたら良かったんだけどな。
そのせいで、同期のみんなには要らぬ苦労もかけちゃったんだろうな。ほんと、色々申し訳ないことをしてきたんだろうな・・・・・・。
そして、それでも笑って話しかけてくれる稀有なヤツらに対して、ありがとうという感謝の気持ちも抱いている。ほんとに、すごい子たちだよ、うん。
それが、昔と今で決定的に違う、僕の抱く、同期のイメージであるわけだ。