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最初に結論をいいますと、夏休みの間、僕と彼女は距離を置くことになりました。
この記事が公開される頃には僕らの関係はどうなっているか分かりません。ただ、当時の僕の気持ちを記しておきたかったので、この場を借りて自分の心の中を話させていただこうかと思います。
まず順を追って、この結論に至るまでを、軽くお話します。
彼女は、僕に対して1つだけ、悩みを抱えていました。
それは
"彼氏"であるはずなのに「ドキドキ」がないということでした。
確かに、僕といて楽しいし、安心できる。でも、それが恋愛感情なのか、ずっと分からなかった。
僕は最初から、自分のありのままをさらけ出してきました。それは、僕の
"恋人"と"家族"で態度を変えるような関係はいつか破綻するという価値観でした。
よく聞くじゃないですか。
結婚したら彼氏の態度が豹変したみたいな話。それは相手にとって予想外のことであるため、結果的に相手に負の感情を抱かせる原因にもなりえます。
前々からつぶやいておりましたが、僕は
結婚を前提にした付き合いがしたかった。
学生の恋愛にしては重いと思いますが、僕は一生添い遂げるつもりもないのに付き合っているという姿勢に、どうしても違和感を感じていました。周りのカップルが何を考えているのか分からなかった。恋人は、お互いの欲求を満たすための存在でしかないのか。僕はそういう存在になりたくなったし、相手のこともそう思いたくなかった。
少なくとも、自分のことを愛してくれる人に対しては、精一杯大事にしたかった。だから、相手の将来のためにも、嘘はつきたくなかった。そういう姿勢を見せることで、相手も自分の心の中を遠慮せずに、僕に見せることができると思っていましたし、実際そのような関係になれたと思います。
ですが、最初からあまりにもオープンに接しすぎたせいで、彼女の方も、最初から緊張感が感じられなかった。恋愛期間をすっ飛ばして、安定期に入ってしまった。
緊張感がないがために、もともと出来た人間ではない僕に対して余計に、ドキドキする要素がなくなってしまった。
あまりにも親密になりすぎて
"家族"と"恋人"の境界線が分からなくなってしまった。
僕は、それでいいと思っていた。ドキドキしないということは、恋ではなく愛だと。
だって、別れたいか、って言われたら別れたくない。それはお互いにそう感じていた。だから、今まで付き合ってきた。
この話は、付き合ってきた当初から何度か繰り返した話だった。
僕の存在は、彼女にとって
彼氏なのかお兄ちゃんなのかわからなくなる時があるらしい。
でも、その度に僕は彼女を説得し、理詰めで納得させてきたつもりだった。それでも、彼女はモヤモヤしたままだった。
恋人というより、もっと親密なお兄ちゃん。そういった彼女の心理が与える悪影響は大きかった。
恋人だと認識しないがゆえに、彼女はありのままになりすぎてしまう。一方で、僕の方はあまりにも優しすぎる。それが引き起こすトラブルも何度かあり、その度に彼女は自己嫌悪に陥っていた。
この状況を見て、彼女は
これはやはり恋愛じゃなかったのかも知れないと思うようになった。
彼女は、僕以外に付き合ってきた人がおらず、過去と比較ができなかったため、それが彼女自身の性格だったのか、それともやはり僕が恋愛対象じゃなかっただけなのか。
一緒にいて楽しいけど、恋愛対象じゃないから、ドキドキできない。
でも、それを確定付けることもできなかった。
じゃあ別れたいのか?と聞くと、そうでもない。今までの思い出が蘇って、すごく悲しいし、彼女自身の気持ちとしては
このまま行けば結婚もできると思っている。
でも、それは恋愛対象だからではなく、単なる情かも知れない。ドキドキできる相手がもっと他にいるかも知れないし、僕とは仲の良い友達としてでも充分にやっていけると思っている。
僕は、恋愛にドキドキなんていらないと思っている。幸せであれば良いと思っていた。
僕は、かわいい彼女が自分の隣を歩いている、その姿を見るだけで幸せになれた。
恋愛でドキドキできる人というのは、それに向いた性格・思考回路を持っていると思っている。恋人に対する思い入れや、依存などが強いタイプだ。
根本的な性格が少々クールであると、ドキドキする要素を自分でなくしてしまうことが多々あったりする。僕はそのようなものだと思っていたし、そう説得していた。
それに、本当にドキドキできる瞬間も、いずれやってくるかも知れない。これほどに親密になってしまうと、本当にドキドキできることというのは、1年に1回とか、あるいはもっと少ないかも知れない。
実際、彼女も言っていた。少しドキっとしたことはある、と。でも、それだけでは足りないと感じるらしい。
この話を、僕らは何度も何度も繰り返してきた。
その度に、僕は理詰めで説得し、彼女はそれに納得してしまった。
でも、心の中のモヤモヤは消えない。恋愛は、理屈ではないのだ。
彼女も
「先輩が理詰めで納得させちゃうから、その時はそういうものなんだって思っちゃうんだけど、何度も繰り返してきてるからやっぱり解決しなきゃいけない」という気持ちになっている。
それで、今後どうするのかを、今日話し合った。
お互いの気持ちに素直になって、一番お互いの未来のためになる選択肢を選ぼう、と。
僕は彼女のことが好きだし、別れることを想像すると柄にもなく泣ける。
僕は自分でできる限り、良い彼氏で居ようとしたが、それでもポテンシャルの問題はあるし、しょせん女性にとっての"いい人"止まりであることには変わりない。でも、それが僕自身の魅力だと思っている。僕には、女性をドキドキさせるようなキザなことができないし、思いつかない。
だから、彼女にとっての一番が僕とは限らない。僕にとっては、彼女は最高の彼女だと思っている。でも、それはひとりよがりの気持ちなのである。
彼女自身が、もっといい人がいるはずと結論付けられるのであれば、そういうことなのだろう。人生には、悲しいこともある。
話し合った後、なんとなく二人で遊んでみたりもした。
今までのデートと何一つ変わらないのだが、いざ別れが近づいているのかと思うと、彼女は目に涙を浮かべてしまった。彼女も自分で自分の気持ちが分からなくて辛いんだろうな。
でも、泣けるほどには、それが愛情なのかただの情なのか分からないけど、残ってくれてはいるのかと思うと嬉しかったな。
彼女の中の僕の存在は、彼女にとってかけがえのない人なのか、親しい人でしかないのか。
それをはっきりさせるために、どうせ夏休みの間は彼女の都合で遊びたくても遊べないわけだし、ある程度距離をおいて彼女自身の気持ちに向き合ってもらうことにしました。
そして、10月になったら、彼女に結論を出してもらうことにした。暫く離れてみて、僕が友達に戻ってしまっても問題がないように思えたら、仲の良い先輩後輩に戻ろう。
一方で、やはり僕の存在が大きいことに気づいたのであれば、今度はわだかまりなく付き合っていこう、と。
一旦、僕は彼女の前から消えてしまうことにした。彼女には、自由になってもらう。
その上で、彼女にとって、本当の僕の価値を感じ取ってもらう。
結果がでるのは怖いけれど、この問題を解決するには、彼女自身が納得しなければならない。僕は、彼女の気持ちまではわからないから、理屈で押し込めてもいずれ気持ちが溢れだしてしまうしね。
あまりこういうことは書かない方がいいと思うのだが、この話が出て数日、僕は泣き叫んだ。
僕がこのように日記として、自分の人生を記しているから余計にリアルなのである。
旅行楽しかったなとか。あのデート楽しかったなとか。下手に写真がくっついているから、余計にリアルに思い出されてしまう。
家にも、彼女との思い出の品はたくさんある。例えば、人生ゲームやおもちゃなどは、ちょっと横を見ればすぐ目につく。
僕の前で彼女が笑っていて、一緒に遊んでいる。僕はそんな情景がいつまでも続くのかと思っていた。でも、別れてしまうと、いつかはそれができなくなってしまう。
バイクの後部座席に乗って、バカみたいな話をしてくれる彼女がいなくなってしまう。僕は、そんな彼女の姿が好きだったのに。
なんでこんなことになってしまったんだろう。
僕も、精一杯頑張った。
今まで、自分に至らないところがあったから彼女に振られてきた。
その点を反省し、僕は自分の出来る限りを尽くしたつもりだ。
一人目は、自分の都合で構ってあげられなくてそっぽを向かれた。
二人目は、彼女として尊重できていなくてそっぽを向かれた。
だから、今の彼女には、そういう過ちを犯さないように、頑張ってきた。
そして、僕は信じていた。
誠心誠意、恋人に向きあえば、相手は必ず分かってくれると。
お互いにそれができれば、結婚まで行き着くと思っていたし、お互いに嫌な思いをしなくて済むと思っていた。そして、彼女の口から、僕とは結婚できると思う、という言葉も引き出せた。
だから余計に、彼女が
「先輩が優しすぎるからつけあがってしまっているんだと思う。それが安心感を生んでしまって、ドキドキできないのかも知れない。」と感じる原因になってしまったんだろうか。
答えは分からない。自分の何がよくなかったのか、僕も分からなくなってしまった。
僕は一体何が良くなかったんだろうか。彼女は、僕は何も悪くないと言うが、僕にはまだ至らない点があったのか・・・・・・でも、それが想像つかない。
ドキドキを提供するなんて抽象的なことを考えても、全く答えがでない。もはやそれは性格の不一致なんだろうか。
しかし、性格の不一致が理由なんだったら、今まで続かなかったのではないのか・・・・・・?
でも、僕は理屈で考えることにした。
多少偏見めいた考え方をするが、極端に考えなければ納得できなくなってしまう。
僕は、彼女の周りの人間があまり好きではない。まるでスイーツのような恋愛観を提唱している、その周りの人間が。
ドキドキこそ至高、みたいな考えを引っさげ、彼女を感化してくる。そして彼女はそれを羨ましいと思ってしまう。
そんな人間が素晴らしい恋愛をしているのなら、僕も考え方を変えるだろう。
でも、付き合っては別れを繰り返すか、あるいは彼氏か彼女が自由奔放に動き、見れば違う異性と歩いている。彼女を尊重しているとは到底思えない。酒を言い訳にして、情けない行動をしている。
そんな人間のいう"ドキドキ"に、何の価値があるというのか?僕はそんなカップルと同化したくない。
もちろん、全てが全てそういうわけではないし、良い恋愛をしている人もいる。お似合いのカップルも少ないながら見ている。
でも、悪い印象の方が残ってしまい、僕は納得できなかった。
羨ましいと思うことに関しては、仕方ない。僕だって、もっと落ち着いた大人の女性と付き合ってみたいし、もっと巨乳な女の子と付き合ってみたいという興味はある。確かに。(笑)
でも、興味があるというだけで、彼女と比べるまでもない。僕はそう感じていたし、そう感じるからこそ恋人としてやっていけるのである。
それに、僕自身、ドキドキなんて必要ないと思っている。
幸せであればいいのだ。
そういう価値観を共有できなかったことが、既に性格の不一致だったのかも知れない。
僕は、真面目な愛を育みたかった。でも、彼女はもっと遊びたかったのだ。
確かに、遊ぶことは楽しいと思う。繁殖を必要とする人間の性である。
だが、真剣に恋人に向き合うことで、その楽しさを捨てなければならない。
でも、それができるのは、人間には責任を感じる心があり、またモラルがあったからだ。
僕は、ドキドキ至上主義はあまり好きじゃない。僕の恋愛観とはそぐわないからだ。
毛嫌いはしない。人にはいろんな考え方がある。でも、嫌悪感はどうしても感じてしまう。例えば街で見かける害虫のように、だ。
別に、根絶やし駆逐してやるとは思わない。でも、できればあまり近づいてほしくないと感じる。そんな感情だ。
もし、2ヶ月後、彼女が僕と別れることを選択したとき、彼女はそのような"ときめき"を優先したということにする。
僕が好きだった彼女は、もういない。彼女は、変わってしまったのだ。
事実がどうあれ、僕はそう受け止めることにした。
人格否定はしない。ただ、変わってしまっただけ。
この2ヶ月間で、僕達の築いてきた1年半が彼女にとってどうだったのかを知ろうと思う。
でも、できることなら、また二人で手を取り合って、笑うことができたらな、と思う。
ただ、仮によりを戻したとしても、結局は僕に対して愛と呼べるものがなかったから、こんな風に迷ってしまったのかも知れないと思うと、悲しくなり、今度は僕の方が悩んでしまう。
存在しないものは分かるはずないよな・・・・・・。でも、彼女の涙は嘘じゃない。彼女は一体何を考えているのか、僕までもが分からなくなってしまった。
そもそも、僕は
自分を愛してくれる人が好きなのである。
自分を受け入れてくれ、愛してくれる人だからこそ、僕も相手のことを受け止めようと思えるし、そんな相手のことが好きになる。
その前提条件が覆ってしまうと、僕は彼女を愛せなくなっていってしまう。10月まで待てる自信がない。自分の気持ちが風化していくのが目に見えて分かる。
僕も、どうすればいいのか分からなくなってしまったな。
とりあえず、僕の誕生日は、彼女にとって"恋人"なのか"友達"なのかわからない状態であるが、祝ってもらえることになった。
それが僕達にとって最後の"二人にとっての思い出"になるのかどうかは、神のみぞ知る。