どうせ大して書くこともないし、定期的に、自分の過去を振り返ってみようのコーナーです。(笑)
この1年、僕はずっと孤独に病んでいた記憶があるのですが、その要因の一つとして、家族との不仲が挙げられると思うのです。
最初に結論から言うと、
僕には家族なんて居ないと思っています。
逆に、僕に家族が仮にいたとしたら・・・・・・そっちに救いを求めることも、もしかしたらできたかも知れない。
でも、僕には家族はいない。家族と呼べるほど、親しい人はいないつもりだ。
別に、家族が大きな問題を抱えていたわけでもないです。表面的には、至って普通の家族です。
何が良くなかったのかというと、僕と、その他家族の皆と、性格が上手く噛み合わなかったことに起因します。
まず、僕の家族構成ですけど、母親と、父親と、妹がいます。
私の母親は、自己愛が強い人間でした。
基本的に、自分が世界の中心な人です。私が嫌と言ったことも自分の都合だけで、こちらの都合を基本的に考えないので、平気でやってきます。
その全ては、とても些細なことです。
例えば、私が塾の自習室で勉強している時とか、気が散るから電話をしてくるな、要件があるならメールにしてくれと、何度も頼みました。
普段は音をつけていたので普通に周りの迷惑でした。仕方がないからマナーモードにしてても、バイブが鬱陶しいのです。だから無視していたら、なんかヒステリックに怒ってくる。うんざりだ。私の都合を一切考えてくれない。
仕方がないから電話に出たら、ほんとくだらない話で。父親が倒れたとか、そういう緊急の時以外、メールで済むことはメールで済ませてくれと、何度言っても聞いてくれなかった。
何故って、自分が電話の方がラクだからなんでしょう。こっちは勉強しているというのに。妨害ばっかされてむかつくから着拒したら、また怒り出して。自分の思い通りにならないと、すぐわめく人だった。
そういう自己中心的な性格は、家族生活のあらゆるところに出ています。
何か口論になったとしても、私がどんなに理屈が通ったことを言っていても、彼女は自分の感情が全てだった。都合が悪くなると被害妄想でわめく。
なんでこんな人が自分の母親なんだと、実家で暮らしてきた18年間、ずっと思っていた気がする。
まだ成人もしていない僕の方が大人なんじゃないか。こんな人がなんで成人なんだ。信じられない。そんな感情をずっと抱えていた。
思えば、メンヘラの節もあったな。自分の感情が全てだった。もちろん、感情的になることが悪いことではないし、受け入れる必要もある。だが、彼女の場合、ちょっと度が過ぎていた。僕はそう感じていた。
別に、恨むようなことをされたわけでもない。ただただ、小さな苛立ちの積み重ねがつもりすぎて、最終的には笑顔を見るだけで吐き気がした。それは高校生活がそろそろ終わろうとしていた時だった。
その時、僕は確信を持った。ほんとに僕は、この人のことを、生理的に受け付けないんだろうなと。とても悲しい瞬間だった。
善人か悪人かって話ではなく、単に馬が合わなかった。
僕は、理屈の通じない、親である自分が一番偉いと思っている、そんな母親をどうしても好きになれなかった。
私の父親は、とにかく関わりのない存在だった。
ただ、家にいるだけ。彼が会話するのは、妻である母のみである。
あまりにも会話した記憶がないから、父親への要件は全て母親を介していた。怖いというか、気味が悪くて、話しかけられなかった。
下手にずっと一緒に暮らしていたせいで、距離感が分からなかった。自分の父親であるという感情が、全く出てこなかった。ただ、お金を出してくれている存在。だから、逆らえなかった。
きっと、父親は人付き合いが苦手なだけなんだと理解はしている。
僕を身を挺して守ってくれたこともあるのを覚えている。きちんと、父親としての責務は果たしている。
それでも、苦手だった。何度か勇気を振り絞って、冗談なんか言ってみても、全然反応してくれない。何を話したらいいか全然分からない。そして、時間の経過と共にその溝は深まっていく。
でも、彼が働いているお金で僕は生きていけるのを知っているし、楽をさせてもらえているのも知っている。
だから、経済的に自立するまでは逆らわないことにしていた。勘当されたら、面倒だから。
たまに、年に数回、会話することはあったが、本当は気味が悪いからあまり話しかけないで欲しいと思っていても、黙っていた。まぁ、悪気がないのは知っていたけど。でも、やっぱり怖いものは怖い。
他人になら気安く話しかけられるけど、自分の父親に対してだけは無理だった。それほど、僕達の溝は深くなっていた。少なくとも、僕の方からは話しかけたことはない。よほどの要件がない限り。
・・・・・・そう、母親とは対照的に、父親に関しては記憶がほぼないのだ。好き嫌い以前に、家族として過ごした時間がなさすぎた。
血縁上は家族である。それは理解している。でも、それ以上の感情が、どうしても感じられなかった。
妹は・・・・・・思えばずっと喧嘩ばかりしていた気がする。
当時、妹に対してどういう感情を覚えていたか、もう思い出せない。
実家に帰った時も、ろくに口を利いていない気がする。僕も、もう声も顔も思い出せないし、連絡先も知らない。
まぁ、昔は喧嘩ばかりしていたが、今はもうお互い大人になったとは思う。次に会ったら、どんな話ができるか分からないが、たぶん、唯一、家族として接することはできるかとは思う。
両親は既に成熟しているから、価値観が変わることもないだろう。ずっと子供のままだ。でも、妹は僕と同じく、成長して、お互いにまともに話すことができると思う。
僕も、妹にひどい嫌がらせをしてきた記憶はある。僕は幼稚だった。妹も、売り言葉に買い言葉で、お互いに喧嘩をふっかけあっていたな。
そんな関係だったからお互いの連絡先は交換していないんだけどな。まぁ、つまり現時点では家族としてのつながりはないのだ。
次にいつ会うかは知らない。僕には、帰るべき場所なんてないし、僕にとって実家は別に安息の場所ではなく、ただ、建前として、お金を出してもらっている以上、自分が実家のことを嫌っているのを多少は隠さなくてはいけないなと思ってたまに帰っていただけである。お金を出してもらっている分、子供らしいこともしなくてはと。それが、親孝行というものだ。
もっとひどいことを言えば、完全にビジネスとして帰省していた。新幹線代を請求し、自分は鈍行列車で帰っていた。その差額が利益になるから、帰っていたに過ぎない。家族になんて、別に会いたくもなかった。ただ、金が欲しいから帰っていただけだ。
僕と実家の関係なんてそんなものだ。だから、きっと次いつ会えるかわからない。妹も、僕と同じように、僕のことを忘れているかも知れない。むしろ、それぐらいの関係の方が良いのかも知れないな。
総合すると、僕と家族をつなぎとめていたのは、ただの金のつながりでしかなかった。
それは、ずっとむかしから、中学ぐらいからずっと感じていた。金のつながりさえなければ、すぐにでも出ていけるのになと。子供は親を選べないからなと。
しかし、自分は子供だ。一人では生きていけないし、親の脛をかじっていた方が将来の自分のためであることは理解していた。だから、子供として過ごしていたし、自分の抱いている殺伐とした感情も見せないようにしていた。
だって、自分の考えていることが漏れたら、揉めるだけだから。何の利益も生まないから、大人になって自由になったら、思いの丈を奴らに吐き捨ててやると。
それまでは、金のために、あまり歯向かわず、おとなしくしていようと。小遣いを減らされたり、仕送りがなくなったりしたら、困るのは僕のほうだったから。
同時にその事実がすごく腹立たしかった。友達はみんな家族と仲良さそうで、楽しそうだ。母親へのプレゼントとか、すごく楽しそうだ。僕も、そういう家族になりたかった。
でも、家族はそうさせてくれない。しきりに僕の欠点をおちょくってきたりするし、会話するといつも最終的に僕が不快な気分になっていた。
これを反面教師にして、僕は素敵な父親になりたいと願ってはいるが、自分自身に家族というものが存在しないせいで、少し寂しさを感じてしまっているのだ。
みんな、羨ましいな。心を開ける、家族がいて。僕は、自分の親に自分の夢すら語れない。茶化されて、バカにされて、嫌な気持ちになるのが見えているから、自分が何をしたいのか、話すこともできなくなっていたな。
実家を離れたらそんな負の感情が消え去るのかなと思って、もう6年が経とうとしている。
その結果どうなったのかというと、もはや完全なる無関心になってしまった。
きっと親がいなくなったとしても、僕は何か感じられる気がしない。そんな自分自身も少し気味が悪くて悲しい。
僕にとって家族って何だろうと自分に問いかけても、何も返って来ない。そんなものはないとしか、言いようがなくて、やっぱり悲しい。
でも、その関係を修復しようとはどうしても思えない。ただただ距離を置いて、できることなら一生関わりたくはない。多少困るから、絶縁はしないけど。そんなこと考えてしまう自分の境遇が、皆と比べて不遇だなと少し思ってしまう。僕ももう少し、幸せな家族が欲しかったなって気持ちにどうしてもなってしまうね。
もしかすると、自分の人間性がおかしいのではないかとすら思える。きっと普通ではないんだろう。僕はきっと、本来育まれるべきだった感情が、もしかしたら抜け落ちてしまっているのかも知れない。そんな不安がずっとつきまとっている。
・・・・・・そして、今はどうなっているのかというと。
金のつながりが消え、あとは借りている学費を返すのみの関係になった。
もう、勘当されたとしても何ら問題がない。だから、メールのやりとりも強気になってしまうし、家族のことが嫌いだという私情が前面に出て、自分がどこに就職したかも一切教えていない。
だって、赤の他人に自分のプライベートなんてわざわざ知られたくないし。普通に嫌だ。それに、いい加減僕が家族に対して嫌悪感を抱いているのを察してくれないと、馴れ馴れしいメールがたまに来て不愉快な気持ちになる。
家族からのメールが来るだけで、僕はテンションが下がるのだ。思い出したくもないことを思い出すだけだからね。
それに、留守電とかは声を聞くと気持ちが落ち込むというか、普通に吐き気がするので一切聞かないことにしている。声を聞くことが既に気持ち悪いのだ。
もう僕達は家族じゃない。書類上家族であるというだけで、それ以外のつながりなんてないということをお互いに認識しておいてほしい。
妹の子供の連帯保証人とかにはなってやる。お互いにそういう利用価値はあるだろうし。だから僕も、そういう、手続き上「血縁者」が必要になった時は頼らざるを得ない。他にも、葬式とか、色々。
でも、そういった、子としての責務以外は果たしたくないし、純粋に、僕にとって家族とは、生理的に受け付けない存在であるのだ。それを察してほしく、メールの文面も辛辣になっていく。
それでも、僕の良心が痛むので、直接的な表現は避けるようにしている。子供に嫌われるなんて親からしてみれば嫌な話だろうし、それをそのまま言葉にしてしまうと結構鋭利な言葉になってしまうから。
だから、「察してもらう」ぐらいが一番いいのだ。この子は私達のことがそんなに好きじゃないんだな、ぐらいの認識で留めておいて欲しいのだ。本当は。真実なんて、別にわざわざ教えてあげる必要もない。別に僕は復讐がしたいわけじゃない。もう関わりたくないだけだから。必要もなく傷つけたいとも思えないほど、無関心なだけだから。
敢えて関係を悪化させるのは合理的ではないのだが、積もり積もった感情を少しぐらい小出しにしないと、ちょっと気がすまないからだ。俺がどんな気持ちで20年間過ごしてきたか、お前たちには分からないだろうなと。
本当は、直接ボロクソに言って絶縁状を叩きつけたいと思っている。でも、結婚とかを考えた時、世間体だけは保っておかないと相手方に失礼だなと思い、絶縁だけはやめておこうと、若き日に誓った夢を諦めることにはした。
しかし、本音を言えば、可能な限り関わりたくない。存在をあまり思い出したくない。別に嫌いではないけど、あまりいい思い出もない。
でも、事実として家族であるため、「他人」には触れられたくないデリケートな部分にもずかずかと触れられる。僕は彼らに心を許すことができない。だから、あまり関わりたくないのだ。赤の他人に馴れ馴れしく接されて、あまり気持ちのよいものではないからだ。
僕が孤独に陥った時、もし、家族と仲が良かったら、今みたいに嫌な気持ちになることもなかったんだろうか・・・・・・。
あるいは、他の人は落ち込んでいる時、家族にちゃんと甘えることができるんだろうなと。
僕自身は、その姿が、全く想像できなくなっていた。僕には、帰るべき場所が、なかったのだ。