前々からずっと言ってますけど
私の研究室は俗にいう「放置系研究室」です。
そもそも
研究"室"っていう概念がない時点でアレなんですが、ここまで虚無が広がっている研究室ってなかなかないと思うんですよね。コアタイムもなければ部屋もなく、人もいない。ここまで何もない研究室って理系では見つける方が難しいんじゃないかと思います。
まぁ私の研究室は文系カテゴリだけどなぁ!?!?!?
このような放置系研究室で何ができるのかっていうと
2ヶ月ぐらい研究すっぽかしてもバレません。(何)
12月中旬ぐらいから研究らしきことをした時間は
通算して数時間程度しかやってないという体たらくです。無茶苦茶ですね。
まぁ、研究をやってない一番大きな理由は、単に卒論を書いてたってのもあるんですけどね。一週間ですごいテキトーなの書きました。さすがに後でリファインしますけど、とりあえず発表する内容を考えるついでに形だけ・・・・・・。
と、このように放置系研究室ってのは学生にとってはある意味パラダイスみたいなものなんですね。
いや、僕は好き好んでこの状態になったわけじゃないので何とも言えないし
実際、孤独なのはめちゃくちゃ辛いんですけど何にも縛られない現状にとりあえず甘んじることにしています。私は研究に向いていない。
少々昔話をすると、研究室に配属された頃は、第五希望ぐらい
(正直第三希望以下はテキトーだから覚えてない)でちょっとげんなりしましたが、それなりにやる気はあったんですよね。日記にもその熱意は多少現れていたと思います。
自分は一応留年してる身ですし、それなりに頑張らなくてはいけないし、どうせ研究するならトップを狙いたい。じゃなきゃやる意味ないしね。そう思っていました。
ただ、このような放置系研究室の恐ろしいところは
最初の具体的な指針すら示されないというところにあります。
何をすれば良いのか分からなかったので、とりあえず僕は関連のありそうな書物を読んでみたり、分野の教科書のようなものを読んでみたりしてました。5月頃だったかな。
それで週1のゼミで、1時間半教授とお話して、また本を読んで・・・・・・の繰り返し。特に課題とかはなく、ただ他に何をすれば良いのか分からないから、学習をしていました。
研究テーマをとりあえず決めた時、ここで
先行研究を読み漁るということを教えてくれたら、また変わってたのかも知れません。研究テーマが決まったら、頑張ってねという感じで、これまた自分勝手にやらさせていただきました。(笑)
ただ、周りに先輩とかいない状況での研究って、実際あまり身にならないんですよね。アドバイスも何もなく、とりあえず色々考えてみるだけで。今思えば先行研究をもっと集めておけば良かったなぁとか、研究テーマの幅は狭めるべきだったとか色々反省してますけど、そんなのは先駆者がいたらいくらでもアドバイスしてもらえる程度のレベルだと自分では思ってます。
周りの環境のせいにするわけではないですけど、他の研究室だとおそらく自然にできていたであろうことも、情報がないが故にできていない、なんてことが往々にしてあったと思います。
自分の異変に気づき始めたのは、院試の頃ですかね。
自分では頑張ってたつもりですけど、自分の研究がとてもレベルが低いことに気付かされました。
なので、慌てて進路変更したんですが、この辺りで自分の研究に対するモチベーションって大きく下がっていったんですね。これ頑張って何になるんだろう、と。
もちろん、研究に関して言えば、他に選択肢はありました。
研究室が悪いのであれば、研究室を変えれば済む話です。他に良さそうな研究室って色々ありますし、そっちで頑張れば良いんですね。
ただ、どうせ頑張るならトップを取れなきゃ意味がないと思います。将来に直結しないことをやっても時間の無駄です。他の研究室に行くとすると、この1年が完全に無駄になるんですね。その1年をリカバリーしてまで行きたいという理由もないし、だったら最初からその研究室に入ってたら自分はもっと成長してたかも知れないのにね、とか思ってしまいます。
あと、院試の難易度の問題もあり、畑違いの問題を学習する時間とか考えて、ちょっとよくないなと思ったので研究室を持ち上がることにしたんですね。しかしこの時点で、院に対するやる気というのはほとんどなく、ただ普通の研究室に行くことを前提として就活をしていなかったため、院に行くしか選択肢がなく、仕方なく・・・・・・といった感じです。
今の研究室で頑張っても、実は良い未来ってないんですよね。
面接でバカ正直に話してしまうと
文系としてカテゴライズされてしまうので、なんで院に行ったの?って話になっちゃいますし。
それに、所詮弱小研究室なので、就職のコネも当然ありません。OBなんて居るのか居ないのか分からないレベルで居ないです。何も期待できません。
そもそも
僕自身1つ上の先輩の顔は知ってるけど名前は知らないレベルなので、人脈は本当に皆無です。だから自分の研究室を「虚無」と表現してるんですけどね。(何)
全てを研究室のせいにしていますが、別に頑張ろうと思えばいくらでもがんばれます。
別に教授が悪人というわけではなく、聞けばきっと答えてはくれます。なので、本気出してやればそれなりの研究はもしかしたらできるかも知れません。
でも、一人で見える世界の中でしか頑張れない現状で、果たして良い結果が出せるのかどうか不安ですし、そもそも研究をやった先に残るものを考えた時、それはあまりにもリスクがあるなと思ったのです。
で、僕が出した結論は
大学院をモラトリアム期間として扱うことです。
院に入らないと、仕送りも貰えませんし、働いて収入を得なければなりません。でも、院に入ることで借金は増えますが猶予はできます。
その猶予で何をするかです。
僕は最近プロダクトの開発に勤しんでいますよね。それがこの「猶予期間」に出したい答えです。
もしかしたら言ったかも知れませんが、このプロダクト開発はお金のためにやってます。お金を稼ぎたいのです。
もしそれに失敗したとしても、就活で使う武器になり得ます。ただのプログラミングじゃなくて、ビジネスの世界に近い話ができるので、趣味でゲーム作ってるよりかはたぶん好印象でしょう。
つまり
研究よりプライベート頑張った方が良いんじゃねっていう話です。
そして更なる目標として
月収が数十万に達したら大学院辞めたいなとか思ってます。
まぁもちろん今は夢物語です。だから、院卒の肩書を保険として今はキープしておかざるを得ません。でも、自分の希望は大学院中退です。僕には研究のためのよい環境を得られなかったし、そもそも僕自身に研究の才はなかったと思います。
同じ才能のなさでも、ヴィオラは趣味として頑張ろうと思えるほどには好きでしたが、言語学はグレーゾーンが多すぎて論文を読んでても釈然としません。きっと自分には合ってないんでしょう。最近はそのグレーゾーンをばっさり切り捨てることで心の平穏を得て研究していますが、まぁ正直「よくよく見てみると面白い挙動してるよなぁ」という感想は抱きますが、それを研究して一体趣味以上の何が残るんだろうとか思っちゃうので、たぶん僕は向いてない。(笑)
幸いにも自分の研究室は放置系研究室です。研究を放置しても全然怒られません。
なので、B4だからだとしても有り余るほどの時間を手にすることができています。
この境遇を、逆に幸運として捉え直して、出来る限り自分にとって良い未来を手に入れたいなと思っています。
クソ真面目に、与えられる課題に向き合うだけが生きる道ではないので。
たとえ邪道であったとしても、自分はこの方針の方が正しいと思っています。